オリーブ材による木彫装飾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/18 09:04 UTC 版)
「パレスチナの手工芸品」の記事における「オリーブ材による木彫装飾」の解説
ベツレヘムの自治体によると、オリーブ材による木彫装飾は4世紀、ベツレヘムでの降誕教会の建設に伴って始まったと考えられており、当時のキリスト教の修道士は、町の住民らに工芸品の製作方法を教えていた。木彫装飾の正確な起源は曖昧だが、最も初期のオリーブ材による工芸品のうちの1つに、オリーブの種を彫刻して作ったロザリオがある。 オリーブ材は腐敗しにくく、いろいろな細工を表面に施すことができるため、手工芸品を作る上で理想的な材木である。オリーブ材は簡素な手工具を用いて削るのが一般的だが、今日では、粗く削る際には設計モデルがプログラムされた機械が使われている。しかしながら顔の成型といった細かい作業を行う際には、彫刻は必ずのみなどを使った手作業でなされる。 オリーブ材による木彫装飾は、観光客によって大量に購入されており、ベツレヘムの経済産業において重要な位置を占めている。町の数多くの芸術家たちが、箱や額縁、歴史書や古書のカバーなどの他、蝋燭立てやロザリオ、壺、花瓶、そしてクリスマス用の装飾など、千以上の異なる手工芸品を製作し続けている。こういった作品の中には、イエスやマリア、ヨセフ、そして東方の三博士といった人物を描く聖書の光景を組み込んだものもある。
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