オペアンプ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 17:03 UTC 版)
オペアンプ(演算増幅器)は、右図(a)の回路記号で表され、反転入力と非反転入力の2つの入力端子を持ち、それぞれの入力電圧を v i − {\displaystyle v_{i-}} 、 v i + {\displaystyle v_{i+}} 、電圧増幅率を A v {\displaystyle A_{v}} としたとき、理想的には出力端子に A v ( v i + − v i − ) {\displaystyle A_{v}(v_{i+}-v_{i-})} となる電圧を出力する回路である。 また、正負電源を供給する端子( V S + {\displaystyle V_{S+}} と V S − {\displaystyle V_{S-}} )がある。 現実的な回路素子としては右図(b)のように、 入力インピーダンス R I {\displaystyle R_{I}} 出力インピーダンス R O {\displaystyle R_{O}} 入力オフセット電圧 V I O {\displaystyle V_{IO}} が存在する。 また、入力電圧( v i − {\displaystyle v_{i-}} 、 v i + {\displaystyle v_{i+}} )の範囲や、出力電圧 v o {\displaystyle v_{o}} は内部回路の構成により電源電圧範囲( V S + {\displaystyle V_{S+}} ・ V S − {\displaystyle V_{S-}} )よりも狭くなる。ただし、これらの入力・出力電圧を電源電圧範囲いっぱいになるようにした製品もある。 理想的な状態では、 入力インピーダンス R I {\displaystyle R_{I}} は無限大(入力端子に電流は流れない) 電圧増幅率 A v {\displaystyle A_{v}} は無限大 出力インピーダンス R O {\displaystyle R_{O}} はゼロ 周波数特性が平坦(帯域が無限大) 入力オフセット電圧 V I O {\displaystyle V_{IO}} がゼロ 温度ドリフトがゼロ とみなす。 このような(理想的な)条件の下でオペアンプを用いた回路における付随する素子の定数を決定することが多い。ただし、高精度な性能が要求される場合は、調整手段を設けたり、用途別のオペアンプを選択する必要がある。
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