オキナワアオガエルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 両生類 > アオガエル科 > オキナワアオガエルの意味・解説 

オキナワアオガエル

和名:オキナワアオガエル
学名Rhacophorus viridis viridis
    カエル目
分布奄美・沖縄諸島固有種
 
写真(上):オキナワアオアオガエル成体
説明
オキナワアオガエルは沖縄本島などに分布するアマミアオガエル奄美大島徳之島産する樹上性カエルで,森林性。泡状の卵塊を産むが,モリアオガエルのように樹上に産む場合もあれば,地表や土の窪みに産むこともある。区別点:ハロウェルアマガエルの項参照沖縄本島などに移入されているシロアゴガエルは,背面暗色班があること,細長い体系であることによって,本種と区別される鳴き声:ケケケケ・・。シュレーゲルに似る。
オキナワアオアオガエル成体


オキナワアオガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/16 01:31 UTC 版)

オキナワアオガエル
オキナワアオガエル Rhacophorus viridis
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : ナミガエル亜目 Neobatrachia
: アオガエル科 Rhacophoridae
亜科 : アオガエル亜科 Rhacophorinae
: アオガエル属 Rhacophorus
: オキナワアオガエル R. viridis
学名
Rhacophorus viridis (Hallowell, 1861)
和名
オキナワアオガエル

オキナワアオガエルRhacophorus viridis)は、両生綱無尾目アオガエル科アオガエル属に分類されるカエル。

分布

R. v. viridis オキナワアオガエル
日本伊平屋島沖縄島[1][2][3]固有亜種
R. v. amamiensis アマミアオガエル
日本(奄美大島徳之島[1][2][3]固有亜種

形態

背面の体色は青みがかった黄緑色だが、暗緑色~褐色に変色できる[2]。種小名viridisは「緑色の」の意。前後足とも指先の吸盤が発達し、前足には水掻きがある。

虹彩は黄色や黄緑[2]

R. v. viridis オキナワアオガエル
体長オス4.1-5.4センチメートル、メス5.2-6.8センチメートル[2]。背面には突起がない[1]。後肢内側に明瞭な暗色の斑点が入る[3]
R. v. amamiensis アマミアオガエル
体長オス4.5-5.6センチメートル、メス6.5-7.7センチメートル[3]。背面には粒状の突起がある[1]。後肢内側に不明瞭かつ不定形な暗色斑が入る[2]。虹彩は緑がかる個体が多い[1]

分類

  • Rhacophorus viridis viridis (Hallowell, 1861) オキナワアオガエル
  • Rhacophorus viridis amamiensis Inger, 1947 アマミアオガエル

生態

平地から山地にかけての森林に生息し[1]、基亜種は草原にも生息する[2][3]

繁殖形態は卵生。12-翌7月(亜種アマミアオガエルは12-翌5月)に水田や水たまりの周辺にある草原や地中、池に突き出た枝先などに(シダ植物の先端に産むこともあり)、白い泡に包まれた卵を産む[3]

人間との関係

ペットとして飼育されることもある。テラリウムで飼育される。樹上棲のため、高さのあるケージで飼育するのが望ましい[1]。枝や流木、観葉植物などを組んで活動場所や隠れ家にする[1]。床材に潜ることもあるため、腐葉土やミズゴケなどの保湿力のある床材を敷く[1]。観葉植物などをケージ内に入れている場合は照明器具を点灯させ、昼夜のリズムをつけるようにする(夏季に高温になりすぎないように注意する)[1]。夜間や照明を消した際に霧吹きで湿度を上げる[1]。餌はコオロギやカイコの幼虫などを、ケージに直接放すか逃げないように餌容器に入れて与える[1]

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 海老沼剛 「The World of FROGS アオガエル属&シロアゴガエル属」『クリーパー』第28号、クリーパー社、2005年、133、135-136頁。
  2. ^ a b c d e f g 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社2006年、45頁。
  3. ^ a b c d e f 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、308-309頁。

関連項目

  • アオガエル属

外部リンク

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Yoshio Kaneko, Masafumi Matsui 2004. Rhacophorus viridis. In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1.



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オキナワアオガエル」の関連用語

オキナワアオガエルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オキナワアオガエルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
森林総合研究所森林総合研究所
(C) Copyright 2025 Forestry and Forest Products Research Institute, All right reserved
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオキナワアオガエル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS