アマミアオガエルとは? わかりやすく解説

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アマミアオガエル

和名:アマミアオガエル
学名Rhacophorus viridis amamiensis
    カエル目
分布奄美・沖縄諸島固有種
 
写真(上):アマミアオアオガエル成体
説明
アマミアオガエルは奄美大島徳之島産しオキナワアオガエル沖縄本島などに分布する樹上性カエルで,森林性。泡状の卵塊を産むが,モリアオガエルのように樹上に産む場合もあれば,地表や土の窪みに産むこともある。区別点:ハロウェルアマガエルの項参照沖縄本島などに移入されているシロアゴガエルは,背面暗色班があること,細長い体系であることによって,本種と区別される鳴き声:ケケケケ・・。シュレーゲルに似る。
アマミアオアオガエル成体


アマミアオガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 03:52 UTC 版)

アマミアオガエル
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : ナミガエル亜目 Neobatrachia
: アオガエル科 Rhacophoridae
亜科 : アオガエル亜科 Rhacophorinae
: アオガエル属 Zhangixalus
: アマミアオガエル Z. amamiensis
学名
Zhangixalus amamiensis (w:Ingerl, 1947)
和名
アマミアオガエル

アマミアオガエルZhangixalus amamiensis)は、両生綱無尾目アオガエル科アオガエル属に分類されるカエル。

分布

日本(奄美大島徳之島、加計呂麻島、請島、与路島)[1][2][3]固有種

形態

背面の体色は青みがかった黄緑色だが、暗緑色~褐色に変色できる[2]。種小名 amamiensisは「奄美大島の」の意。前後足とも指先の吸盤が発達し、前足には水掻きがある。

虹彩は黄色や黄緑[2]

体長オス4.5-5.6センチメートル、メス6.5-7.7センチメートル[3]。背面には粒状の突起がある[1]。後肢内側に不明瞭かつ不定形な暗色斑が入る[2]。虹彩は緑がかる個体が多い[1]

分類

  • Zhangixalus amamiensis Inger, 1947 アマミアオガエル

生態

平地から山地にかけての森林に生息し[1][2][3]

繁殖形態は卵生。12-翌5月に水田や水たまりの周辺にある草原や地中、池に突き出た枝先などに(シダ植物の先端に産むこともあり)、白い泡に包まれた卵を産む[3]

人間との関係

ペットとして飼育されることもある。テラリウムで飼育される。樹上棲のため、高さのあるケージで飼育するのが望ましい[1]。枝や流木、観葉植物などを組んで活動場所や隠れ家にする[1]。床材に潜ることもあるため、腐葉土やミズゴケなどの保湿力のある床材を敷く[1]。観葉植物などをケージ内に入れている場合は照明器具を点灯させ、昼夜のリズムをつけるようにする(夏季に高温になりすぎないように注意する)[1]。夜間や照明を消した際に霧吹きで湿度を上げる[1]。餌はコオロギやカイコの幼虫などを、ケージに直接放すか逃げないように餌容器に入れて与える[1]

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h i j 海老沼剛 「The World of FROGS アオガエル属&シロアゴガエル属」『クリーパー』第28号、クリーパー社、2005年、133、135-136頁。
  2. ^ a b c d e 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社2006年、45頁。
  3. ^ a b c d 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、308-309頁。

関連項目

  • アオガエル属

外部リンク



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