エンコーダ・パラメータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:49 UTC 版)
エンコーダの品質調整のためのパラメータが多数ある。以下は、libvpx 付属の vpxenc のパラメータ。FFmpegなどを使う際は、違うパラメータを利用する必要がある。 フレームレート CPU負荷 - 以下の2通りある。画質とのトレードオフになる。--best または --good を使い、CPU負荷を固定にする方法。CPU負荷は --best が1段階、--good は --cpu-used で指定し6段階、合計7段階ある。CPU負荷を1段階上げると計算量が約50%増える。 --rt を使い、実際のCPU使用率を元にCPU負荷を決める方法。CPU使用率は --cpu-used で指定。 ビットレートCBR (constant bitrate), VBR (variable bitrate) - 目標ビットレートを決め、それにあわせて画質を調整。ただし、CBRでもパケットサイズは完全に固定になるわけではない。 CQ (constrained quality) - 画質を固定にし、ビットレートを可変にする。CQでも上限ビットレートを指定できる。 ワンパス, ツーパス - 変換処理を1回で終えるか、2周させるかどうか。リアルタイム圧縮が必要な場合は、ワンパスにしないといけない。 キーフレームの間隔 - シーンカットで自動的にキーフレームが入るが、その間隔の最小値と最大値を指定できる。 スレッド数の指定 および --token-parts の指定。--token-parts を指定せずにスレッド数を --threads で指定した場合、エントロピーエンコーディングのところで1スレッドになってしまうが、--token-parts を使うと、画面を分割して並列処理できるようになる。 再サンプリング時間軸 - フレームのドロップ。CBRでのみ使用。 解像度 - 解像度を自動的に変更して調整できる。キーフレームのみで使用。 ビデオカンファレンス用パケットロスが発生するケースで、それに対して耐性を付けるかどうか 画像に変化がないことを検出する閾値 プロファイル - デコード負荷を下げるようなプロファイルを指定できる
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