エレクトレコードとは? わかりやすく解説

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エレクトレコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 15:33 UTC 版)

エレクトレコード
Electrecord
設立1932年
 ルーマニア
本社所在地ブカレスト
公式サイト https://electrecord.ro/

エレクトレコードルーマニア語: Electrecord)は、ルーマニアに本社を置くレコード会社。ルーマニア最古のレコード会社にして、国内最大のカタログ数を有する[1]

歴史

ドイツで楽器や楽譜商を営んでいた[2]ユダヤ人実業家のNathan Mischonznikiが、ドイツからいくつかの製造設備を購入し、ルーマニアに持ち込んだことがエレクトレコード社の始まりである[3]

1937年には、ルーマニアで最初のレコーディングスタジオを構築した(それまでの録音作業はドイツのKristall社が請け負い[3]ウィーンベルリンへ通って行っていた[2])。

1948年国営化された[3][4]ほか、1965年ニコラエ・チャウシェスクが指導者となり、ルーマニア社会主義共和国が成立すると、エレクトレコードはルーマニア国内で唯一のレコード会社として機能した。

1956年からビニールレコードの生産をはじめ、1967年にビニール製レコードに完全移行した。1960年代には疑似ステレオ録音を実施したほか、1973年からはモノラルピックアップに対応した初のステレオ・レコードを発売した[3]

1989年ルーマニア革命によって独裁政治に終止符が打たれると、ルーマニア国内には新興レコード会社が出現するとともに、エレクトレコードの市場シェアは減少。やがて、過去に録音された音源の再発売が中心になっていった。

CDの販売を開始したのは1994年頃から[5]で、レコード盤の生産は1996年まで続いた[6]。レコード盤を生産していた自社工場は、1998年に売却された[4]

シェアの減少に加え、業界における競争の激化や、生産コストの上昇、インターネット上に広がる違法コピーなどの存在が収益に悪影響を及ぼした[7]結果、2018年1月29日ブカレスト裁判所はエレクトレコードの破産を決定した[7][1]

破産決定後、再建計画が開始され、旧譜の再発売[8]に加えて新譜の発売も行われた。2023年12月には、エレクトレコードにとって27年ぶりとなるレコード盤を発売した[8]

主な所属アーティスト

※過去に所属していたアーティストを含む。

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