エトトイン(商品名アクセノン)フェニトイン(PHT)(商品名アレビアチン、ヒダントール、ホストイン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 07:25 UTC 版)
「抗てんかん薬」の記事における「エトトイン(商品名アクセノン)フェニトイン(PHT)(商品名アレビアチン、ヒダントール、ホストイン)」の解説
カルバマゼピンが無効な局在関連てんかん、二次性全般化傾向の強い局在関連てんかんに用いる。症候性・潜在性全般てんかんや大発作重積でジアゼパム単独で効果不十分な時も用いられる。アレビアチンは数少ない、点滴可能な抗てんかん薬という点で重宝する。5~7mg/Kgが標準の一日投与量であるが、急速飽和する場合は15mg/Kgを生理食塩水に溶かして60分程度で点滴する。500mgで急速飽和する場合が多い。血管外に漏れると強い痛みを起こすこと、点滴では他の製剤と混和すると結晶を作りやすいことなどに注意が必要である。治療域は10~20μg/mlと非常に狭い。単剤投与では30μg/mlでようやく発作が防止できることもある。しかしこの濃度で長期投与を行うと感覚鈍麻など末梢神経障害が出現することがある。血中濃度はある濃度を超えると指数級数的に上昇し中毒域に達する。フェニトイン中毒としては眼振、複視、歩行失調など小脳障害が有名である。そのほか、不随意運動、知能障害、記銘力障害などが出現することもある。低アルブミン血症患者ではアルブミン結合率が低いため遊離型増加し作用が増強される。フェノバルビタールの合剤としてヒダントールが知られている。ホストインは水溶性プロドラッグ。
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