エチオピア軍の全面攻勢
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「ティグレ紛争」の記事における「エチオピア軍の全面攻勢」の解説
2021年10月8日、TPLFのスポークスマンGetachew Redaは、エチオピア空軍(ETAF)による空爆がアムハラ州のWollo北部およびGondar北部、Wegeltena、Wurgessa、Haroの町周辺のTDFの陣地に対し、開始されたと述べた。彼はまた「エチオピア軍が各地で大軍を集結させている」とも述べた。一方の連邦政府とアムハラ州政府はこの発表に対しコメントしていない。10月11日、エチオピア軍は戦車、ヘリコプター、重砲、戦闘機、無人機などを投入し、TDFに対する全戦線での攻勢を開始した。TDF司令部のツァドカン・ゲブレタンザエ将軍は、双方が数ヶ月間攻撃の準備をしていたと述べ、この戦闘は「決戦」であると述べた。 この攻勢により、6月の一方的な停戦宣言は事実上破棄された。攻勢によりティグレ州での飢餓はさらに深刻化することが予測されていたが、連邦政府は支援物資の封鎖を続けた。ケニアの大統領ケニヤッタはこの状況について懸念を表明し、また、アメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンはアフリカ連合(AU)の特使である元ナイジェリア大統領オバサンジョとの間で、エチオピアの和平に向けた協議を行った。 10月13日、Getachewはこの攻勢によりエチオピア軍は「膨大な」犠牲者を出していると主張した。彼はまた、TDFはWeldiyaの近郊に進出しており、さらにアファール州での戦闘も再開され、Awra、Chifraの両地区で戦闘が行われていると発表した。また、ある人道支援活動家は、メケレから北東に71kmの地点に位置する町Berhaleにおいて、エリトリア軍とTDFの戦闘を目撃している。
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