エイリアン・エッグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 06:47 UTC 版)
「エイリアン (架空の生物)」の記事における「エイリアン・エッグ」の解説
中間体であるフェイスハガーを内部に保護する卵のようなもの。単に「エッグ」ともよばれている。形状は卵形だが、上部には花弁状の開口部があり、殻のような硬質感はない。根が生えており、内部には血管や神経のようなものが見られる。寄生対象が近づくと花弁が開き、内部からフェイスハガーが飛び出し襲い掛かる。外殻部分は半透明で、光を当てると中で蠢くフェイスハガーが透けて見える。 生物の発する気配や振動を感知してフェイスハガーを排出する性質があるため、内包した状態で持ち運ぶことは不可能に等しいようである。エイリアンを儀式に利用していたプレデターたちも、エッグを産み落とすクイーンそのものか、フェイスハガーの状態で持ち運んでいる。ウェイランド・ユタニ社も、エッグではなく人間に寄生させた状態での運搬を企み、『4』ではクイーンを使ってエイリアンを増産していた。初期設定によれば、体表から靄のような有色の気体を放出してそれらの振動を感知する事で排出する仕組みになっており、一作目で靄がかかっているのはそれらの設定の名残である。 『4』ではエイリアン自身もこの性質を利用。通路を水没させて水面にエッグを大量に設置し、水中を移動する人間が息継ぎのために水面へ顔を出した気配を察知してエッグから生まれたフェイスハガーに襲わせるという、一種の地雷のような使い方をしていた。 初期の設定では、エッグは捕らえられた人間が変質させられた物であり、クイーンが出産する物ではなかった。『1』において、ダラス船長とブレットが卵(繭)にされた姿が撮影されたが、カットされている(ディレクターズ・カット版に収録)。デザイン画におけるエッグの口は性器の形そのままであり、プロップを造形される段階で現在の十字型の花弁状へと変更されている。ギーガーによればこの変更は20世紀FOX側からの指示によるものであったものの、当のスタッフ達は「十字架を連想させる」と喜んでいたという。
※この「エイリアン・エッグ」の解説は、「エイリアン (架空の生物)」の解説の一部です。
「エイリアン・エッグ」を含む「エイリアン (架空の生物)」の記事については、「エイリアン (架空の生物)」の概要を参照ください。
- エイリアン・エッグのページへのリンク