ウォルダー・フレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:07 UTC 版)
「氷と炎の歌の登場人物」の記事における「ウォルダー・フレイ」の解説
Walder Frey ウォルダー・フレイ公は90代で、いまだにフレイ家の家長であり、トライデント河にかかる〈関門橋〉(〈渡り場〉)の領主であり、双子城の城主である。川の渡し場を支配するフレイ家は渡し賃によって富裕で強大であり、 タリー家の旗主ではあるが主君を脅かす存在である。衰えを見せてはいるが、いまだに家政を実際に切りまわしている。虚栄心が強く、怒りっぽく、野望に充ち、信頼されていない。100人以上の子孫をもうけ、どの妻よりも長生きしたことで有名である。物語の当初では、8番目の妻と結婚している。家族の忠誠に非常に重きを置くが、その家族は彼のために無慈悲に人をあざむく。ウォルダーが死ねば、フレイ家の者は互いに殺し合うであろうと言われる。ウォルダー公はタリー家の旗主でありながら、エドミュア・タリーがロブ・スタークのために旗主を呼び集めた時には、リヴァーランに参じない。双子城がロブの軍の戦略的要地になった時、ウォルダーは娘とロブ、さらには孫とアリア・スタークの結婚をまとめることに成功する。だがロブがフレイ家の娘ではなくジェイン・ウェスタリングと結婚した時、激怒してロブへの支持を取り下げる。その後はタイウィン・ラニスターおよびルース・ボルトンと共謀してスターク家とタリー家を裏切る。代償としてエドミュアと娘のロズリンを結婚させることを装い、ロブとその主要な旗主を双子城におびき寄せる。婚儀の宴の間、フレイ家の者たちがロブと客を襲い、ロブ、キャトリン・スターク(ケイトリン・スターク)と北部軍の大部分を殺す。この裏切りは古来からの客の権利に関わる慣習を踏みにじるもので、〈釁られた婚儀〉(〈血染めの婚儀〉)として知られるようになる。そしてウォルダーは大手を振ってラニスター家に忠誠を誓い、報酬としてリヴァーランとタリー家の領地をせしめる。だがフレイ家は裏切り行為の代償を支払うことになる。無法者や北部人は虐殺の復讐として次々とフレイ家の者を殺し、かつての同盟者たちはフレイ家を軽蔑する。ウォルダー・フレイは、HBOドラマシリーズにおいて、デイビッド・ブラッドリーが演じる。
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