ウィリアムスを巡るトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 22:01 UTC 版)
「ジェイソン・ウィリアムス (1975年生のバスケットボール選手)」の記事における「ウィリアムスを巡るトラブル」の解説
2000年のプレイオフの前、ロサンゼルス・レイカーズの映像室で、フィル・ジャクソンが映画アメリカンヒストリーXでエドワード・ノートン扮する、スキンヘッドで鉤十字のタトゥーを施しているデレク・ヴィンヤードの映像と、ウィリアムスの写真を選手たちに交互に見せた。それからジャクソンは、アドルフ・ヒトラーと当時のキングスのコーチリック・アデルマンの写真を交互に見せた。アデルマンがこれを知ったとき、ジャクソンのやり方は「一線を越えている」と語った。 2001年2月28日、オークランド遠征の際、ゴールデンステート・ウォリアーズのファンでアジア系アメリカ人の男性に「お前はゲイか?お前はカマ野郎か?このつり目のクソ野郎」と言い放ち、さらに続けて「お前らアジアのクソ野郎を全員撃ち殺してやる。ベトナム戦争を覚えているか?あれと同じ様にお前ら全員撃ち殺してやる」という人種差別的、同性愛差別的な言葉を浴びせた。彼の周りには、数人のアジア系アメリカ人がいた。その男性によりコミッショナーのデビッド・スターンに送られた書簡によると、その日の試合の前半にその男性と仲間がウィリアムスに「ベンチでの生活に慣れておけよ」というヤジを飛ばしたところ、差別的言辞を返されたとのことである。NBAはこの行為に対し、ウィリアムスに15000ドルの罰金を科した。ナイキもまた、彼に対するスポンサー戦略の変更を余儀なくされた。ウィリアムスはこの件に関し、結局謝罪した。 グリズリーズでの1年目、メディアの取材に対し「畜生。現実を見ろよ。このチームは最低だぜ」と発言。2002年1月8日、NBAはこの発言に関し罰金を科した。しかし、この後チームは3連勝。シドニー・ローは「彼はああやってチームを発奮させるんだよ」と言った。後に、ウィリアムスはこのように説明した。「確かに畜生、と言ったさ。でも、その中には自分に対する怒りもあったんだ。でも、今はチームも良くなってきてるし、成長してるよ」。GMのDick Versaceも、「彼は当たり障りのないことは言わない。正しいと思ったことをストレートに出すタイプなんだ」。 2005年のプレイオフ、サンズにスウィープを喫した後、コマーシャル・アパレルのコラムニスト、ジェフ・カルキンスと口論になった。ウィリアムスは耳越しに怒鳴りつけ、ペンを奪い取って投げ捨てた。カルキンスが、ウィリアムスが「負けたら家に帰れてリラックスできるしな。勝敗なんて関係ねえさ」と発言した、と記事に書いたことが発端だった。カルキンスは、ウィリアムスに勝負に対する執着心がない、またチーム全体にも緩慢なプレイが目立つと批判。2005年5月4日、NBAは彼に10000ドルの罰金を科した。ウィリアムスは、事実無根だと主張していた。
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