インディアンの衰退と軍縮協定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 03:20 UTC 版)
「米英戦争」の記事における「インディアンの衰退と軍縮協定」の解説
詳細は「米英戦争の結果」を参照 多くのインディアン部族が消滅寸前まで虐殺され、領土を奪われて散り散りとなった。インディアンを追い出した広大な土地は、アメリカ植民政府の植民地となった。 ガン条約の取り決めにより、アメリカ合衆国はセントローレンス湾での漁業権を獲得し、未払いの負債や略取されていた財産は返還または支払われた。またイギリス軍に自由人として従軍していた奴隷を返させる代わりに、現金でその代償を払った。 この戦争の結果として、戦争中にイギリス商品の輸入がストップしたため、アメリカの経済的な自立が促され、アメリカ北部を中心に産業、工業が発展した。このため米英戦争は、政治的な独立を果たした「アメリカ独立戦争」に対して、経済的な独立を果たしたという意味で「第二次独立戦争」とも呼ばれている。 一方で、アメリカ政府は事後処理も含め多額の負債を抱えることとなり、国家破産の危機に瀕した。これら負債の一部は、事業家であるスティーブン・ジラードが個人資産で回収して事なきを得た。 1817年4月にはアメリカ、イギリス、英領カナダとの間で、軍縮協定であるラッシュ・バゴット協定(英語版)が締結された。19世紀に成立した珍しい軍縮協定であり、またアメリカと英領カナダとの間の国境問題を解決した。
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