インディアンへの差別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 05:22 UTC 版)
アメリカ合衆国は領土拡大の際の「邪魔者」として、インディアン(ネイティブ・アメリカン)を徹底的に排除する政策を実施した。第3代大統領トーマス・ジェファーソンはインディアンの保留地(Reservation)への囲い込みを推し進め、第7代大統領アンドリュー・ジャクソンは「インディアンは滅ぼされるべき劣等民族である」と合衆国議会で演説した。軍人のフィリップ・シェリダンの「よいインディアンとは死んだインディアンの事だ」という発言や、ウィリアム・シャーマンの「インディアンを今年殺せるだけ殺せば、来年は殺す分が少なくて済む」といった発言は、合衆国の民族浄化の姿勢をよく表すものである。 「インディアン強制移住法」の違法を合衆国最高裁判所が認め、「インディアンは人間である」と判決文に添付したのは1879年になってようやくのことである。それ以後もインディアンは「Colored(色つき)」として1960年代まで「ジム・クロウ法」の対象とされたのである。
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