イナーシャ・オペレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:04 UTC 版)
「ショートリコイル」の記事における「イナーシャ・オペレーション」の解説
イナーシャ・オペレーションとは、ロングリコイルと同じく主に散弾銃で使用される方式で、Sjögrenの方式を基にイタリアのベネリ社が開発した慣性を利用して作動する反動利用方式である。資料によってはイナーシャ・ドリブンやイナーシャ・システムと呼ぶ場合もあり、日本語直訳では慣性利用方式または慣性モーメント方式となる。 この方式は他の方式と異なり、遊底の後退に銃身に掛かる反動に加えて遊底自体に内蔵された反発ばねの力も利用する。これにより銃身の後退量を必要最小限に抑える事が出来、なおかつ遊底の反発ばねの反作用で銃身からの衝撃を相殺する為、銃身後退に伴う衝撃が射手に全て掛かるロングリコイルよりも衝撃をかなり小さくする事が可能ともなる。また、反動の発生を銃身の後退量のみに頼らない為に、ロングリコイルでは銃身後退に必要なエネルギーが不足するような軽装弾を使用した場合でも安定した回転を行う事ができる。ただし、この方式を採用するメーカーは現在の処は開発元のベネリと、ベネリのアンダーライセンスを受けたフランキ などごく一部に留まっている。
※この「イナーシャ・オペレーション」の解説は、「ショートリコイル」の解説の一部です。
「イナーシャ・オペレーション」を含む「ショートリコイル」の記事については、「ショートリコイル」の概要を参照ください。
イナーシャ・オペレーション(慣性利用方式)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 07:37 UTC 版)
「散弾銃」の記事における「イナーシャ・オペレーション(慣性利用方式)」の解説
ベネリ(英語版)社の自動散弾銃で採用されている形式。発射の反動を利用して銃身を少量後退させ遊底に内蔵した反発スプリングを圧縮、この反発スプリングの反発により遊底を後退させ排莢と次弾装填を行う。ロングリコイルの一種とも言える形式であるが、反発スプリングを内蔵した独自の遊底構造によって、高速な回転速度と多種多様な装弾への対応を両立している。
※この「イナーシャ・オペレーション(慣性利用方式)」の解説は、「散弾銃」の解説の一部です。
「イナーシャ・オペレーション(慣性利用方式)」を含む「散弾銃」の記事については、「散弾銃」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からイナーシャ・オペレーションを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- イナーシャ・オペレーションのページへのリンク