イソサフロールとは? わかりやすく解説

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イソサフロール

分子式C10H10O2
その他の名称イソサフロール、Isosafrole、5-(1-Propenyl)-1,3-benzodioxole、3,4-Methylenebisoxy-1-(1-propenyl)benzene
体系名:1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-1-プロペン3,4-メチレンビスオキシ-1-(1-プロペニル)ベンゼン、5-(1-プロペニル)-1,3-ベンゾジオキソール


イソサフロール

名称イソサフロール
英名isosafrole
別名5-(1-プロペニル)-1.3-ベンゾジオキソール
化学式C10H10O2
香り甘いスパイス
状態l(淡黄色
融点8.2
沸点2538586(3.4mmHg)
比重1.1206(d20/4)
性質有機溶媒に易溶/不溶
用途香料ヘリオトロピン製造原料セッケン
有機性200
無機67
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

イソサフロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 01:44 UTC 版)

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イソサフロール
isosafrole[1]
識別情報
CAS登録番号 120-58-1
特性
化学式 C10H10O2
モル質量 162.19
外観 無色~淡黄色の液体
匂い ササフラス
密度 1.096
融点

6.7~6.8℃(trans-体)

沸点

248℃(trans-体)
242~243℃(cis-体)

への溶解度 不溶
溶解度 アルコール、油類に可溶
屈折率 (nD) 1.5730~1.5736(trans-体)
1.5630-1.5632(cis-体)
危険性
半数致死量 LD50 1.34g/kg(ラット経口)
5g/kg以上(ウサギ経皮)
関連する物質
関連物質 サフロール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

イソサフロール: isosafrole)は、サフロールの異性体である。cis-体、trans-体の幾何異性体が存在するが、市販のものはtrans-80%、cis-20%の混合体である。

用途

ヘリオトロピンの原料となる。国際香料協会では香料への使用を禁じており、精油への含有率も0.05%以下と制限を設けている。アメリカ合衆国では、食品への使用を禁じている。工業的にはサフロールに少量の水酸化カリウムメタノールを加えて140~170℃に加熱して異性化する[1]

安全性

日本の消防法では危険物第4類・第3石油類に分類される[2]半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で1.34g/kg、ウサギへの経皮投与で5g/kg以上[1]。特定麻薬向精神薬原料に該当し、一定量を越える輸出入等には麻薬及び向精神薬取締法に基づく届出が義務付けられている[3]

出典

  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ 東京化成工業
  3. ^ 麻薬向精神薬の原料の取扱いについて (PDF)厚生労働省地方厚生局麻薬取締部)



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