イオウトウ

デジタル大辞泉

いおう‐とう〔いわうタウ〕【硫黄島】

読み方：いおうとう

東京都、小笠原諸島の南西、硫黄列島の中央の火山島。第二次大戦の激戦地。現在は自衛隊の基地が置かれている。中硫黄島。いおうじま。

菊村到の短編小説。昭和32年（1957）発表。同年、第37回芥川賞受賞。昭和34年（1959）映画化。

[補説] 明治時代以降「いおうとう」と呼称されていたが、第二次大戦で占領した米軍が「いおうじま」と呼んだ。昭和43年（1968）の返還後は旧呼称に復したが、昭和57年（1982）の地図改訂で「いおうじま」と誤記されて以降この呼称が定着。平成19年（2007）に元島民らの要求が受け入れられ、国土地理院と海上保安庁によって「いおうとう」の呼称が正式とされた。

1945年2月の米海兵隊による攻撃

1945年2月の米海兵隊による攻撃

摺鉢山に星条旗を立てる米海兵隊員

硫黄島上空を飛行する米海軍機

島嶼名辞典

硫黄島

読み方：イオウジマ（ｉｏｕｊｉｍａ），　イオウトウ（ｉｏｕｔｏｕ）

小笠原諸島の一部、硫黄列島に属する太平洋の無人島

所在 東京都小笠原支庁小笠原村

別名 サルファー島(Sulfer Island)、中硫黄島(ナカイオウジマ)

位置・形状 東京の南方1、250km、父島の南南西約280km。第四紀の新しい火山島

島嶼名辞典では1991年10月時点の情報を掲載しています。