アントネッロ・ダ・メッシーナとは? わかりやすく解説

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アントネッロ・ダ・メッシーナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 15:46 UTC 版)

ルネサンス期のイタリア絵画」の記事における「アントネッロ・ダ・メッシーナ」の解説

アラゴン王アルフォンソ5世1442年ナポリ王アルフォンソ1世として即位し自身所有していたフランドル絵画コレクションナポリ持ち込み、さらに人文高等教育機関設置したアルフォンソ1世絵画コレクションには初期フランドル派巨匠ヤン・ファン・エイク作品など含まれており、アントネッロ・ダ・メッシーナは、このコレクション接することができた画家だったと考えられている。ダ・メッシーナはフィレンツェ画家たちよりも早い時期初期フランドル派作品出会い初期フランドル派画家たち発展確立した油彩技法可能性着目し自身絵画いち早く取り入れた。ダ・メッシーナはこの油彩技法ヴェネツィアにも伝え当地画家ジョヴァンニ・ベリーニらがすぐさまその作品採用している。海に面した都市広く受け入れられていたとは言い難いフレスコ技法に代わって、油彩技法大きな成功を収めるようになっていった。 ダ・メッシーナは色鮮やかな精緻表現され肖像画を得意とした画家である。しかしながら代表作一つあげられる書斎の聖ヒエロニムス』に、ダ・メッシーナが身につけていた優れた透視図法と光の表現技法をみることができる。『書斎の聖ヒエロニムス』は 45.7 cm × 36.2 cm 程度小作品で、後期ゴシック風のアーチ縁取られ構成となっており、このアーチ通して建物内左右に聖俗それぞれの内装描かれている。画面中央には木製椅子座った聖ヒエロニムス配置され画面右側暗部ヒエロニムス象徴するライオン描かれている。この作品における、すべての扉、窓から射し込む自然光と、室内描かれあらゆるものに回り込む反射光描写ピエロ・デッラ・フランチェスカにも大きな刺激となった。さらにダ・メッシーナの作品は、サンタ・クローチェ同信会の依頼で『ヴェネツィア奇跡』を描いたジェンティーレ・ベリーニと、その弟で北イタリアにおける盛期ルネサンスでも最重要画家であるジョヴァンニ・ベリーニにも影響与えている。

※この「アントネッロ・ダ・メッシーナ」の解説は、「ルネサンス期のイタリア絵画」の解説の一部です。
「アントネッロ・ダ・メッシーナ」を含む「ルネサンス期のイタリア絵画」の記事については、「ルネサンス期のイタリア絵画」の概要を参照ください。

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