アルメニア・イラン鉄道合意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/22 09:07 UTC 版)
「南北輸送回廊」の記事における「アルメニア・イラン鉄道合意」の解説
2012年7月28日、2国間で合同鉄道の30年間の運行と、20年間の延長権の設定が合意された。 この合意によって、南部アルメニア鉄道計画が首都エレバンの約50km東のガバル(セヴァン湖西岸)から、南部国境のメグリ(英語版)までの316kmを結び、黒海とペルシャ湾が鉄道で繋がる。 もし開通すれば、アルメニアがアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州(アルツァフ共和国)を占領している事に対する、トルコとアゼルバイジャンによる経済制裁に苦しむ同国の経済を救済出来るとされる。 2013年1月24日、Rasia FZEとロシア鉄道南コーカサス支部、アルメニア政府の3者で計画について合同発表がされた。 Rasia FZEは「中国交通建設が事前調査で大きな役割を果たす」と述べた。 9月3日、アルメニアのチグラン・サルキシャン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア鉄道は15億ルーブル(当時は約46億円)をアルメニア鉄道に投資出来ると述べた。 Rasia FZEは大統領に対し、中国交通建設による実行可能性調査と路線計画を示した。 調査によると建設費用は35億$で、ガガーリン(英語版)からアガラク(英語版)までの305kmを結び、輸送能力は年間2500万tだった。 総延長の40%が84の橋(19.6km)と60のトンネル(102.3km)に占められる。 2017年4月時点で、この計画は全く資金を確保出来ておらず、紙上の計画に過ぎない。
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