アルゴリズムの手順とは? わかりやすく解説

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アルゴリズムの手順

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 04:45 UTC 版)

メトロポリス・ヘイスティングス法」の記事における「アルゴリズムの手順」の解説

現時点サンプル値は x t {\displaystyle x^{t}\,} であるとする。メトロポリス・ヘイスティングス法では、次のサンプル x ′ {\displaystyle x'} は確率密度関数 Q ( x ′ | x t ) {\displaystyle Q(x'|x^{t})\,} に従い生成される。そして以下の値を計算するa = a 1 a 2 {\displaystyle a=a_{1}a_{2}\,} ここで、 a 1 = P ( x ′ ) P ( x t ) {\displaystyle a_{1}={\frac {P(x')}{P(x^{t})}}\,\!} はサンプル候補 x ′ {\displaystyle x'\,} とその一つ前サンプル x t {\displaystyle x^{t}\,} の尤度比であり、 a 2 = Q ( x t | x ′ ) Q ( x ′ | x t ) {\displaystyle a_{2}={\frac {Q(x^{t}|x')}{Q(x'|x^{t})}}} は2つ提案分布( x t {\displaystyle x^{t}\,} から x ′ {\displaystyle x'\,} へとその逆方向)の比率である。提案分布が状態に関して対称場合a 2 {\displaystyle \displaystyle a_{2}} は 1 となる。 次に、以下のルールもとづき新しい状態 x t + 1 {\displaystyle x^{t+1}\,} が選択される。 a ≥ 1 {\displaystyle \displaystyle a\geq 1} の場合: x t + 1 = x ′ {\displaystyle \displaystyle x^{t+1}=x'} a < 1 {\displaystyle \displaystyle a<1} の場合: a {\displaystyle \displaystyle a} の確率x t + 1 = x ′ {\displaystyle \displaystyle x^{t+1}=x'} 1 − a {\displaystyle \displaystyle 1-a} の確率x t + 1 = x t {\displaystyle \displaystyle x^{t+1}=x^{t}} マルコフ連鎖ランダムな初期値 x 0 {\displaystyle \displaystyle x^{0}} から開始され初期値が「忘れられる」まで、多く試行繰り返すこの間標本棄てられburn-in(機械回路通電した直後安定しない状態からの比喩初期通電)とよばれるburn-in'後の値 x {\displaystyle x} の集合は、分布 P ( x ) {\displaystyle P(x)} からのサンプルを表す。 M-Hアルゴリズム提案分布 Q ( x ′ ; x t ) {\displaystyle Q(x';x^{t})} の形が、直接サンプリングが困難である目標分布 P ( x ) {\displaystyle \displaystyle P(x)} の形と類似している場合、つまり Q ( x ′ | x t ) ≈ P ( x ′ ) {\displaystyle Q(x'|x^{t})\approx P(x')\,\!} のときにうまくアルゴリズム動作する。しかし、多く場合目標分布の形は未知である。 ガウス分布提案分布 Q {\displaystyle \displaystyle Q} が用いられる場合は、分散パラメータの σ 2 {\displaystyle \displaystyle \sigma ^{2}} が burn-in 期間のうちに調整される必要がある。これは通常採択率を計算することで行われる採択率とは N {\displaystyle \displaystyle N} 個のサンプルのうち採択されサンプル割合である。要求される採択率は目標分布によって異なる。理論的には、一次元ガウス分布目標分布とすると理想的な採択率は約50% であり、N次元ガウス分布目標分布では約 23% であることが知られている。 σ 2 {\displaystyle \displaystyle \sigma ^{2}} が小さすぎるとサンプリング列は低速混合をおこす。つまり採択率が高くなり標本空間移動遅くなる。そのため P ( x ) {\displaystyle \displaystyle P(x)} への収束遅くなる逆に σ 2 {\displaystyle \displaystyle \sigma ^{2}} が大きすぎると、採択率が低すぎサンプル確率密度の低い所に移動してしまい a 1 {\displaystyle \displaystyle a_{1}} が非常に小さくなってしまう。このため P ( x ) {\displaystyle \displaystyle P(x)} への収束遅くなる。したがって提案分布パラメータ調整し採択率を適切にする必要がある

※この「アルゴリズムの手順」の解説は、「メトロポリス・ヘイスティングス法」の解説の一部です。
「アルゴリズムの手順」を含む「メトロポリス・ヘイスティングス法」の記事については、「メトロポリス・ヘイスティングス法」の概要を参照ください。

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