アメリカ大陸にもたらされたもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:36 UTC 版)
「近世における世界の一体化」の記事における「アメリカ大陸にもたらされたもの」の解説
ヨーロッパよりアメリカ大陸にもたらされたもので重要なものには、世界宗教としてのキリスト教、コムギ・サトウキビ・コーヒーなどの農産品、馬・牛・羊などの家畜、車輪、鉄器があり、また、ヨーロッパ白人自身も入植者としてそれに含まれる。また、天然痘、麻疹、インフルエンザなどの伝染病があった。免疫をもたなかったインディアン民族はこれらヨーロッパからの伝染病によって激減した。後述するように、アフリカからはインディアンの労働力を補う目的で黒人奴隷が拉致連行された。 また北アメリカでは、ウィスキーなどの酒は、インディアンやエスキモーたちとのありとあらゆる取引で使われた。酒造文化を持たないインディアンたちは、疑うこともなくたやすく酒に酔わされたあげくに彼らの土地を売り渡す契約書(土地売買という文化も彼らは持たなかった)に署名させられてしまった。21世紀の今日も、アルコール依存症はインディアンやエスキモー民族を取り囲む病巣の最大のものである。
※この「アメリカ大陸にもたらされたもの」の解説は、「近世における世界の一体化」の解説の一部です。
「アメリカ大陸にもたらされたもの」を含む「近世における世界の一体化」の記事については、「近世における世界の一体化」の概要を参照ください。
- アメリカ大陸にもたらされたもののページへのリンク