アメリカ大陸での繁栄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 04:20 UTC 版)
「フォルスラコス科」も参照 恐鳥類は多くの大陸では新生代の前期にあたる始新世以降、滅んでいった。しかし、海によって他の大陸から隔絶されていた南米大陸においては、フォルスラコス類がティラコスミルスのような肉食性有袋類とともに長期間にわたって生態系の頂点に立ち、独自の進化を続け、繁栄していた。進化した有力な肉食性哺乳類が南米に進出できていなかったためと思われる。 しかし、新生代の後期にあたる鮮新世において南米大陸が北米大陸と陸続きになったことで、南米の恐鳥類や肉食性有袋類はネコ科、イヌ科に代表される食肉目との競争にさらされる事になった。肉食性有袋類は姿を消してしまい、恐鳥類も頂点捕食者としての地位を占有することが難しくなり、彼らに対抗するために大型化の道を歩むこととなった。このことが環境変化に対する適応性を減少させ、後の彼らの絶滅の要因の一つとなった。しかし、ティタニスなど一部の種は逆に北米にも進出していった。そして鮮新世、それに続く第四紀の更新世に入っても、中南米、そして北米の一部では、スミロドンなどの食肉目の大型肉食哺乳類と共にフォルスラコス類は尚も生態系の頂点の一角に君臨していた。
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