アメリカ大陸への移動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 13:35 UTC 版)
「現生人類の拡散」の記事における「アメリカ大陸への移動」の解説
詳細は「:en:Settlement of the Americas」および「:en:Genetic history of indigenous peoples of the Americas」を参照 2万3千年前以降の最終氷期極大期より後の最終氷期ににユーラシア大陸東端部とアメリカ大陸のアラスカに存在していたベーリング地峡を渡り、やがてアメリカ大陸に定住するようになった最初の人類は中央アジアから移動してきたパレオ・インディアンである。また、アメリカ大陸に渡った集団の中には東アジアやシベリアにいたハプログループA (mtDNA)、ハプログループB (mtDNA)、ハプログループG (mtDNA) の集団も含まれていた。パレオ・インディアンがアメリカ大陸に入った具体的な時期や詳しい道筋などの細かな点については現在も研究と議論が続けられている。 アメリカ大陸に入った大まかな経路についても議論が続いている。従来の説は早くにアメリカ大陸に入った人類が移動したのは更新世からの氷河の作用(英語版)によって海面がかなり下がったときであったという説である。更新世にいた大型動物の群れを追うようにローレンタイド氷床(英語版)とコルディエラ氷床(英語版)の間に広がっていた氷河におおわれていない回廊を移動しているうちにアメリカ大陸に入ったという説も存在する。ほかの説には徒歩または舟で太平洋沿岸を南下し、最終的に南アメリカのチリにまで到達したという説もある。太平洋沿岸部に人々が居住していた最終氷期のいかなる考古学的証拠も現在では当時からの最大100メートルの海面上昇により海中に沈んでいる。
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