アメリカ先住民(インディアン)に対する差別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 22:08 UTC 版)
「アメリカ合衆国の人種差別」の記事における「アメリカ先住民(インディアン)に対する差別」の解説
アメリカでの最初の人種差別は、1700年代ごろからの北東部におけるアメリカ先住民(インディアン)に対するものである。 もともと多様な生活を営んだインディアンたちを、プリマス植民地に乗り入れてきたイギリス人が駆逐したことを皮切りに、インディアンは次々に入植者のために土地を奪われ、分散させられていった。アメリカ東海岸を始め、ニューハンプシャー州や、アーカンソー州、オハイオ州など多くの各州では、「インディアンは混血して絶滅した」として、存在しないことにされている。 インディアンはまた、黒人と同じように、白人入植者によって奴隷にもされた。インディアンもジム・クロウ法の対象だった。 もともと、インディアンたちは白人(Whiteman)と彼らが呼ぶイギリス人たちとの共存を模索しようとしていたが、多くの白人は非文明的未開部族とみなして土地を奪って排除し、差別した。また、西部開拓が進むにつれ次第に西部にも白人入植者が押し寄せ、ドーズ法などによってインディアンの社会が破壊された。黒人(ネグロイド)が奴隷として白人社会の下層に置かれたのに対し、インディアンの歴史は、そのものを同化し、絶滅させようという合衆国の民族浄化政策との戦いの歴史である。 現代でもネイティブ・アメリカンに対する差別やその表現は根強く、2022年にはフロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで高校生のドリル・チーム(英語版)が、“scalp them!”の掛け声を含む差別主義的なパフォーマンスを行った。
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