アメリカにおけるモダングラフィティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 00:13 UTC 版)
「グラフィティ」の記事における「アメリカにおけるモダングラフィティ」の解説
現在知られているようなアメリカにおいてヒップホップ文化から派生/相互作用した(実際はロックからの影響も強いとされる)とされるグラフィティは、1970年代にニューヨークのダウンタウンで始まったとされ、スプレーやフェルトペンなどを用いて壁や電車などに落書きをすることから始まったとされる。1980年代には、ダウンタウンの黒人文化とされていたNYのグラフィティが、アッパーミドルの白人文化へ吸収される形で、前衛芸術として認められるようになり、それは映画『ワイルド・スタイル』(1983)や『スタイル・ウォーズ(英語: Style Wars)』(1983)などでフィクションを交えながら描かれている。初期のキース・ヘリングやジャン=ミシェル・バスキアの現代美術のフィールドでの活躍は、アメリカのみならずヨーロッパや日本のアートシーンに影響を与えた。 キース・ヘリングは、無法者のグラフィティ実行者ではない。キース・ヘリングのグラフィティは、地下鉄の使用されていない広告掲示板に黒い紙を張り、その上にチョークで絵を描くという穏当なものであった。バスキアが10代で芸術活動を始めるきっかけとしてグラフィティ行為があったのは事実だが、世に認められた作品は「グラフィティをモチーフにした作品」であって、グラフィティそのものではない。このアメリカのグラフィティ文化の源流としてキルロイ参上や、ギャンググラフィティが見てとれる。
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