アボリジニの料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 00:22 UTC 版)
「オーストラリア料理」の記事における「アボリジニの料理」の解説
アボリジニの料理に塩や香辛料はまったく使われない。沿岸部、川沿いの地域では、魚介類がアボリジニの食料の40%以上を占めていたと考えられている。アボリジニの間では昆虫食も行われ、「レモンジュースに似た味の」生きた緑色のアリ、ウィチェッティー・グラブ(オオボクトウの幼虫)などが食される。石を火にかけ、その上にカンガルー、エミュー、オオトカゲなどの肉を載せて砂をかぶせて蒸し焼きにする調理法はアボリジニ社会で一般的なものとなっている。土器など耐熱性の容器が作られなかったアボリジニ社会において、煮る調理法がごく新しいものである。 オーストラリアの入植者は見慣れない新大陸の動植物に対して、利用法や形を連想させやすくするため、母国で聞き慣れた言葉に「ブッシュ」という言葉をかぶせた名前を付けた。それらの独特の動植物を利用した料理はブッシュ・タッカー(ブッシュ・フード)と呼ばれており、健康に良い料理だと見なされている。ブッシュ・タッカーの一例として、ワニのマカダミア・プロシェットにブッシュトマトのチャツネを添えた一品、ココナッツオイルで揚げた中型のエビにカレー風味のマヨネーズをかけた料理が挙げられている。木の皮のロールであるペーパーバークは、魚の包み焼きに使われる。
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