IDEF
【英】:ICAM Definition
IDEFは、企業活動の様々な特性を、簡明かつ正確に分析し、伝達する手法であり、図表化の技術である。
米国空軍により、1977年に開始された、コンピュータ技術を用い製造業の生産性を向上させることを目的としたプログラムICAM(Integrated Computer Aided Manufacturing)において開発された。
IDEFのルールで記述された図表から、コンピュータシステムのプログラムの一部を生成するツールが市販されている点も特徴である。
IDEF方法論は、表現しようとする特性毎に追番(例:IDEF3等)が付され整理されており、現在16の対象が選定されている。
この内、IDEF0、IDEFXはFIPS(Federal Information Processing Standards:連邦情報処理標準)として標準化され、広く活用されている。
IDEF0: ICAM definition language 0 / Integration Definition for Function Modeling
IDEF1X:ICAM definition language 1-extended / Integration Definition for Information Modeling
IDEF0は、製造プロセスや事業プロセスを、機能と物(物体・情報・人・金銭などを含む)の関連で捉え、ボックスと矢印線を用い、階層的に記述する方法である。
機能に関係する物の役割をインプット・アウトプット・コントロール・メカニズムの4分類で整理して明示できる。階層構造になっているため、必要な詳しさ、粗さで分析できるところが特徴である。
IDEF1Xは、データモデルとも呼ばれ、あらゆる情報の構造を、実体(物体・人・場所・概念・事象などを含む)と実体が本来的に持つ属性(材質・性別・住所・役割・時間等)、および実体と実体の関連として捉え、ボックスと線を用いて記述する方法である。
情報の構造を概念的なレベルから、データベースアプリケーションの詳細設計に必要なレベルまで、連続的、段階的に分析、記述できるところが特徴である。
IDEF0とIDEF1Xは、製造プロセス、事業プロセスに必要な全ての情報と、その構造、または、分析・構造化された実体・属性から再構成される任意の情報と、その処理プロセスという関係にある。
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