まいかぜ
大阪弁 | 訳語 | 解説 |
---|---|---|
まいかぜ | つむじかぜ | 舞い風。「巻き風」のイ音便化。くるくると渦を巻く風のこと。竜巻より小さいもの。畿内や越前、南長門、豊前などで言う。「つむじ」は、四つ辻の「つじ」の古語の「つむじ」と同じ語源で、最も古い語で、平安時代上方で「つんじかぜ」「つじかぜ」と言っており、近世までは西日本の語であったが、近世に書き言葉から話し言葉になり関東とその周辺で「つむじかぜ」が勢力をつけた。東摂津や備後で「てんぐかぜ」、近畿、山陽、西三河などで「まいまいかぜ」、四国、北陸、中京で「つじかぜ」「ちりかぜ」、九州で「つじまきかぜ」「ちりまきかぜ」、東三河、遠江、奥羽、琉球で「まきかぜ」「かぜまき」、宮古で「ゆぶしかぜ」、八重山で「いのーかぜ」など、土佐、北長門、北日向などで「たつかぜ」「たつまきかぜ」、出雲、駿河、陸奥などで「まわりかぜ」「まわしかぜ」、その他全国各僻地で「うずかぜ」「うずまきかぜ」などと言う。気候によるものか、豪雪地域の北陸、北近畿、山陰にかけてはこれを表す言い方がない。 |
- まいかぜのページへのリンク