ほうらい祭り
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ほうらい祭り(ほうらいまつり)は、日本の祭り。石川県白山市鶴来地区で毎年10月初旬に開催される祭りで、正式名称は金剱宮秋季例大祭(および秋季例大祭神輿御渡)[1]。白山市の無形民俗文化財に指定されている。
- ^ a b c 杉山悟志「9. 金剱宮、ほうらい祭りと地域社会(新町)」『金沢大学文化人類学研究室調査実習報告書』第1994巻、金沢大学、1994年8月、68-74頁、CRID 1050001335933819520、hdl:2297/4836。
- ^ 渡御巡行の最終日の夜、通称女段(おんなだん)と呼ばれる神社の裏参道前で、神輿を運行してきた後厄の白丁衆が見守るなか、露払いの獅子方が見送りの「棒振り」を披露する。その後、白丁衆は神輿を神社境内まで担いで裏参道女段を登っていき、神輿が見えなくなるまで獅子は参道鳥居の前で見送る。この「送り獅子」は、それまでの騒然とした祭りの雰囲気が一変した静謐で幽玄な雰囲気のなかで行われる。
- ^ 露払い役の猿田彦だと推察される、奇怪な面と奇抜な衣装で獅子の周りに出没し、子供を驚かしたり、道化のように「棒振り」に参加したりする者のこと。修験者が持つような錫杖や、木鋤板(こすきいた・この地方の雪かき道具)などを手にし、縄に繋がった一灯缶などの缶容器を腰から下げて、ガラガラとそれを引き摺って歩く。
- ^ 白丁(しろば)に対する俗称で、いわゆる若い衆が着る衣装、または若い衆のこと。和装の襦袢のような着物のうえに、懸帯(けんたい)といわれる相撲の化粧回しのようなものを身に着けた姿である。現在ではほうらい祭の衣装として作られたものが、鶴来町内の呉服店等で販売されているが、以前は本物の女性用の肌襦袢を着ていた。その肌襦袢が赤い色のものが多かったことから「アカバ」と呼称されるようになった。
- 1 ほうらい祭りとは
- 2 ほうらい祭りの概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
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