ブレント‐ゆでん【ブレント油田】
ブレント油田
【英】: brent oilfield
英国アバディーンの北北東約 495km の北海(水深 140m )に位置する、英領北海で最大の油田。 1971 年にシェル社により発見され、1976 年に生産が開始された。海上プラットホーム 4 基。生産された原油はブレント・ラインと呼ばれる海底幹線パイプライン(口径 36 インチ、長さ 150km )でシェトランド島のサランボ・ターミナルに送られ、ここから出荷される。 地質区としては北海盆地(リフト盆地)内のバイキング地溝に属し、集油形態は不整合と断層の複合型トラップ、集油面積は約 75km2 。産油層は三畳紀~ジュラ紀のスタットフィヨルド層群とブレント層群の砂岩(2 帯あり)で、深さは 2,600 ~ 2,800m 。発見当時に発表された究極可採埋蔵量は、原油が 21.6 億バレル、ガスが 3.2 兆立方フィートであった。 産油量は、1984 年の約 44 万バレル/日をピークとし、1990 年代には 10 万バレル/日台、2000 年台には 2 ~ 3 万バレル/日台にまで、急速に減退している模様。これまでの生産推移から見て、累計生産量は上記の究極埋蔵量を超す 22 ~ 23 億バレルに達しているものと推定される。 主文献『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、“Strucutral Traps II”(1990)、『北海油田 ―30年の軌跡―』(2000) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |

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