能代春慶
名称: | 能代春慶 |
ふりがな: | のしろしゅんけい |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 漆芸 |
選択年月日: | 1957.03.30(昭和32.03.30) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 能代春慶【のしろしゅんけい】は、伝承によると飛騨の工人山打三九郎が寛文三年(一六六三)に石岡家の祖庄九郎に伝えたのが起原という。三代庄九郎がこれに工夫を加え、以来、佐竹藩の特別の保護のもとに代々石岡家に伝承されてきた。飛騨春慶は別記のように多くの工人によってその技術が保持されているが能代春慶は石岡家一軒だけで伝承されてきた。素地には秋田県産の檜良材を用い板物や曲物がある。国内産の良質の漆を使用するが、工程によって荏油【えのあぶら】などの混合率が変わり、一漆から七漆(上塗漆)までの分類がある。それを飛騨春慶では初手摺漆、二番摺漆、三番摺漆、春慶漆(基本となる漆で能代では五漆が相当する)、上塗漆と呼んでおり、また摺漆に飛騨が毛足の短い刷毛を用いるに、能代ではタンポを用いるなど、工程の大網では同一であるが、名称その他の細部で両者に相違がみられる。 |
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