筑前朝倉の宮座行事
名称: | 筑前朝倉の宮座行事 |
ふりがな: | ちくぜんあさくらのみやざぎょうじ |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | 高木町黒川協議会福井神社氏子中 |
選択年月日: | 1984.12.20(昭和59.12.20) |
都道府県(列記): | 福岡県 |
市区町村(列記): | 朝倉市大字黒川,朝倉郡東峰村大字福井 |
代表都道府県: | 福岡県 |
備考: | 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | 我が国の神社祭祀には、宮座とか頭屋等の祭祀組織を構成して行われる例が近畿地方を中心に広く分布している。筑前朝倉地方(福岡県南東部)の収穫感謝祭の場合もその例外ではなく、古格にのっとった行事を展開している。 甘木市大字黒川の地に鎮座する高木神社の収穫感謝祭はオクンチとも称され、九地区八組の代表者ジンガ(神家)が一年交代の輪番制でザモト(座元)となる。ザモトではミトゴ(御当児)を立て、クツガタモチ(長細い餅)・ガラガラガキ(渋柿)のほかオホシ(饌米の一部を一年間神木に吊しておいたもの)の一部を新米に混ぜて作った御供【ごく】等を用意して献饌、神事の後の直会の席上オホシビラキと当渡しが厳格に行われる。又、朝倉郡宝珠山村大字福井の地に鎮座する福井神社の収穫感謝祭は、十三地区十組の代表者ジンガが一年交代の輪番制でザモトとなり、ミヤバシラ(宮柱=総代)と協議して決まりの神饌を用意する。お下りと称して、ワラミコシとオホシサマ(藁製の容器に入れた小餅)を担いだ若者を含む一行が御幣・幟などを奉じてお宮まで行列、神事の後の直会の席上オホシサマの容器を中に挾んで当渡しを行う。往時は、お上りと称して次番のザモトがワラミコシ・御幣・饌米等を持ち帰り、饌米の一部を藁苞に入れワラミコシに乗せて御幣を挿し、汚れのない山中に安置したという。 これらの宮座行事の内容には細部において相違があるものの、穀霊の再生を願う趣旨では共通するものがあり、地域的特色のある宮座行事の好例として記録保存するものである。 |
祭礼(信仰): | 磐梯神社の舟引き祭り 神原八幡宮の取り追う祭 神明社の鬼祭 筑前朝倉の宮座行事 義長神社の大祭 羽後のイタコの習俗 能登のキリコ祭り |
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