その形状・製法・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/08 03:47 UTC 版)
「カレッジリング」の記事における「その形状・製法・特徴」の解説
最も標準的な形状は、オーバル型の大粒ストーンをセンターストーンとしたタイプ。同じ作りで、角型ストーンもある。長方形のストーンを使用したヘリテージ形もあるが、日本ではまず見かけない。その他、前述のシグネットリング型やごく普通のバンドリングに、卒業年度などのみを彫刻したものもある。 金型製法によって、1個ずつハンドメイドで作られる。貴金属製造の主流の「ロストワックス製法」とは違う古典的な製法で、金型製法は効率性や地金表面の繊細さではロストワックス製法には劣るが、以下のような理由でカレッジリングに適した製法である。 カレッジリングでは、サイドパネルと呼ばれるリング側面彫刻に、学校章、個人名や学位・学籍番号、専攻マーク、卒業年度などを個人別に刻み込む為、個別に型の一部を差し替える事が出来る同製法が適している。また、「資格や卒業年次などの文字を他人に見せる」為でもあり、校章などロゴマークの再現性が高い製法で無ければならない。金型製法は、彫刻内容の視認性が求められる硬貨や勲章の製法と同種の技術で、文字や模様が出っ張って強調される。ロストワックス製法では文字や模様が凹んで表現され、彫が浅く、細かな文字類が潰れてしまう。 米国などから輸入されたユーズド(中古品)以外の日本で販売されているカレッジリングは、ほとんどが形状のみをまねてロストワックス製法で製造されたものである場合が多い。これらは、ファッションアイテムとしてのリングであり、カレッジリング本来のユーザーの目的と動機を満たすものでは無い。 大粒のセンターストーンは、一般的に注文者の誕生石が選択されるが、特に決まりは無い。スクールカラーやチームカラーの場合もある。
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