目的と動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 05:13 UTC 版)
「Common User Access」の記事における「目的と動機」の解説
CUAの仕様は詳細にわたっており、アプリケーションの見た目や機能について厳しい規則を設定していた。その目的の一部は、当時個別に異なるユーザインタフェースを実装していたDOSアプリケーション間の調和をもたらすことであった。 例:ファイルを開く場合のキー操作は WordPerfect [F7] - [3] Lotus 1-2-3 [/] (メニューを開く) - [W] (ワークスペース) - [R] (取り出し) Microsoft Word [Esc] (メニューを開く) - [T] (転送) - [L] (読み出し) WordStar [Ctrl]+[K]+[O] emacs [Ctrl]+[x] その後 [Ctrl]+[f] (find-file 機能) また[ESC]は、プログラムによって動作のキャンセルに用いるものもあり、動作を完了させるために用いるものもあった。WordPerfectでは[ESC]を文字の繰り返しに用いた。[End]を行末への移動に用いるものもあり、フォームへの入力を完了するために用いるものもあった。ヘルプは [F1] であることが多かったが、WordPerfect では[F3]であった。[Ins]は文字の挿入と上書きの切り替えに使う物と、「貼り付け」に使うものとがあった。 このように、それぞれのプログラムはそれぞれ別々に学習する必要があり、UIをすべて記憶している必要があった。新しいプログラムに接する初心者は、これまでの同様のアプリケーションについての知識が全く無意味であると気づいてしまうため、何十ものアプリケーションのUIを学習しておく必要があることを意味した。
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