彫刻内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/27 05:54 UTC 版)
「長谷寺銅板法華説相図」の記事における「彫刻内容」の解説
本銅板の図様は上・中・下段に分かれ、上段には多数の押出仏を貼付して十方諸仏(千体仏)をあらわし、その左右には三尊像が、中段の左右には七尊像が鋳出されている。中段の中央から上段の中心までは三層の宝塔が鋳出されており、その下層には釈迦如来・多宝如来の二仏並座の様子が、中層には多宝如来が、上層には舎利容器が、先端部には3本の相輪がそれぞれ表現されている。下段の向かって左側の金剛力士(仁王)像は鋳出によるものであるが、向かって右側の仁王像は欠損しており、木造の後補となっている。これら左右の力士像に挟まれた区画に浚い彫りの銘文がある。 銅板の周縁部は升目状に区画され、上段と中段の周縁部の升目の中には一体ずつ小仏(48体)が鋳出されている。その小仏は、上辺が坐像(22体)で、左辺・右辺は立像(13体ずつ)である。下段の周縁部の升目の中には一体ずつ奏楽天人が線彫りされている。
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