その他五千円紙幣に関する事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 15:25 UTC 版)
「五千円紙幣」の記事における「その他五千円紙幣に関する事項」の解説
銀行等の金融機関のATMでは五千円紙幣の入金は可能であるが、カセットボックスの技術的問題や製造コストの関係上、五千円紙幣の出金に対応しているATMは現在のところ稀である。ゆうちょ銀行には五千円紙幣の出金に対応するものが設置されていることがあるが、その場合でも五千円紙幣で出金するには工夫が必要である。ただし最新の機種ではその機能も外されている。 金融機関の店舗内にある両替機を使って、五千円紙幣を出金することは可能であるが、新券両替を切らしたり一部の両替機では五千円紙幣の出金を停止している場合がある。 C号券時代には五千円紙幣の出金が可能なATMも多数存在した。 五千円紙幣の市中での流通枚数は一万円紙幣や千円紙幣と比較すると圧倒的に少ない。流通枚数の増加傾向にある一万円紙幣や千円紙幣とは異なってほぼ横ばい状態である。前述のATMの事情の他、レジや自販機等の機械に五千円紙幣が入っていない、あるいは五千円紙幣の出金に対応していないという理由で、5000円以上の釣銭の千の位が千円紙幣5~9枚で支払われる場合もしばしばある。その他金融機関のIT化に伴う窓口での現金入出金の減少等の事情を考慮しても、近い将来、特に新紙幣発行予定の2024年以降、二千円紙幣と同様に五千円紙幣の製造が中止され、五千円紙幣が日常的な紙幣でなくなる可能性も指摘されている。 一万円紙幣に次いで2番目に高額であることから、現在小売店や飲食店等では五千円紙幣で支払った場合、店員が「五千円入ります」と声を掛けることも稀にある。最高額の紙幣である一万円紙幣に対する「一万円入ります」の声掛けの例は多く、この慣習はC号券時代からある(詳細は一万円紙幣#その他一万円紙幣に関する事項を参照)が、C号券時代にはC一万円券とC五千円券の肖像画が同じ聖徳太子で、「一万円入ります」の声掛けによってはっきり区別する意味があったことから、五千円紙幣に対する「五千円入ります」の声掛けの慣習は少なくともC号券時代には存在しなかった。 流通している五千円紙幣の寿命は釣り銭などのやりとりが多く傷みやすいため、平均1~2年程度とされる。 現在発行されていない旧紙幣のC号券・D号券は現存数が非常に多いため、珍番号やエラーなどの条件がない限り古銭商が買い取りすることはほぼない。
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