その他の上昇気流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 03:20 UTC 版)
2つの気団がぶつかる境界をコンバージェンス・ゾーン(Convergence Zone, 収束帯)と言い、海風が吹き込む地帯、あるいは砂漠地帯に出来る。海風の場合、海から来る冷たい空気が陸上の暖かい空気にぶつかり、下にもぐりこんだ境界は浅い寒冷前線のようになる。この境界に沿ってグライダーを飛ばせば、斜面上昇と同じように高度を獲得出来る。コンバージェンス・ゾーンは長い距離にわたって生じるので、直線飛行をしながら高度を稼ぐことが出来る。 「ダイナミック・ソアリング」というテクニックも利用できる。これは水平速度が違う気団の境界を往復しながら力学的エネルギーを稼ぐ方法である。このように風速傾斜の大きい場所は通常は地表に近く、アホウドリやミズナギドリなどの海鳥が波間を使ってこの飛行方法を行っているが、航空機であるグライダーが安全に利用することは出来ない。 動画 https://www.youtube.com/watch?v=uMX2wCJga8g RC(ラジオ・コントロール)グライダーでは尾根を使ったダイナミック・ソアリングによるスピード競技が行われている。地面効果#動物を参照。
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