その他の三角貿易
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 13:42 UTC 版)
インド洋三角貿易(二重三角貿易)はダウ船によるもので、アラビア人あるいはソマリアの人びとが結んだものである。 ダルエスサラーム(タンザニア)、カラチ(パキスタン)およびアデン(イエメン)に向けて出航し、バスラ(イラク)、ムンバイ(インド)およびモンバサ(ケニア)に帰航する形態の交易であり、中世にまでさかのぼる。これら6港は交易関係者のなかでは有名であり、1960年代まではこの貿易が繁栄していた。 インド洋北西部は、季節風およびモンスーン海流(季節風海流)と呼ばれる季節によって向きが替わる海流があり、これらにのることで容易に船舶が往復することが出来るという特徴的な海域である。そのため、これら季節風および海流の影響が及ぶインド亜大陸北西岸~アラビア半島南東岸~東アフリカを繋ぐ大きな往復航路に、様々な小さな航路が接続される形で交易路が成立した。なお、これより南の海域では、北赤道海流や赤道反流などによる東西に循環する海流があり、これらに乗って東南アジア島嶼部のモンゴロイド(マレー系)がマダガスカルに定住した(→マダガスカルの歴史)と言われるものの、交易路としては成立しなかった[要出典]。
※この「その他の三角貿易」の解説は、「三角貿易」の解説の一部です。
「その他の三角貿易」を含む「三角貿易」の記事については、「三角貿易」の概要を参照ください。
- その他の三角貿易のページへのリンク