操業費
【英】: operating cost
略語: OPEX
油・ガス田の操業、すなわち原油、天然ガス生産のために発生し、またはそれに関連した原価で、採収費、処理・貯蔵・輸送費、坑井等設備補修費、鉱業所および本社生産部門の一般管理費、販売費など、年々の操業に伴ってその都度支出される経費と、生産井および地表生産設備原価、生産井掘削原価および操業鉱区取得原価といった資本的支出の減価償却費、それに金利、保険料、固定資産税が含まれる。 生産井掘削原価や操業鉱区取得原価(無形掘削・開発原価: intangible drilling & development cost, IDCと呼ばれる)については特に大手の石油会社では支出年度に経費化するところが多い。特定の油・ガス田、鉱区(リース)または鉱業所その他の操業単位について、以上の各費目を合計したものが、その操業原価で、これをその年度の生産量で除した単位生産量あたりの操業費(lifting cost per barrel またはper Mcf)は、財務会計上、原油、ガスの期末在庫評価単価として用いられるほか(ただし、これについては井戸元販売価格を用いることの方が多い)、管理会計上、井戸元価格と比較して当該操業単位の操業効率、その管理責任(accountability)および探鉱・生産部門の収益性を測る尺度として用いられる。単位生産量あたりの操業費は、主として 1 坑井あたりの生産量に左右され、また、自噴、ポンプ採油、二次採取などの採収法によっても異なる。 |

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