しゅうじんのジレンマとは? わかりやすく解説

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囚人のジレンマ

読み方:しゅうじんのジレンマ

「囚人のジレンマ」とは、複数人間助け合えば利益得られる状態にあるにもかかわらずそうしない道を選ぶという意味のこと。カナダ研究者アルバート・タッカー提唱した「prisoners' dilemma」という英語を語源とする。由来は、「2人囚人たがいに黙秘する減刑されるにもかかわらず無罪になる可能性知ったとたんに双方自白してしまう」という逸話である。ゲーム理論における学説ひとつとして広まった

「囚人のジレンマ」は社会学哲学心理学などさまざまな分野重大なテーマとなってきた。個人自身利益のみを選択し続け限り社会全体利益生まれないというジレンマ象徴する例として学界で知られている。

また、真逆概念として「パレート最適」が挙げられるパレート最適とはすなわち、「個人満足度犠牲にしなければ集団利益最適化できない」という考え方を表す。理論的には、組織内属す全員幸福になるために誰かが利益一部手放すのは正解といえるそれにもかかわらず最大限利益追求するうちに全ての幸福すら失ってしまう現象は、人間行動考えるうえでの貴重なモデルケースとして学者たちから議論されてきた。なお、映画ダークナイト」をはじめとするフィクション作品でも度々、囚人のジレンマは題材にされている。




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