ざおう_(巡視船)とは? わかりやすく解説

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ざおう (巡視船)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/22 09:33 UTC 版)

ざおう
基本情報
船種 巡視船 (ヘリコプター1機搭載型)
船籍 日本
運用者  海上保安庁
建造所 三菱重工業長崎造船所[1]
母港 宮城[1]
船舶番号 125966
信号符字 8KPB
IMO番号 8221179
経歴
発注 昭和55年[1]
起工 1980年10月23日[2]
進水 1981年10月29日[2]
竣工 1982年3月19日[1]
要目
総トン数 3,245トン(旧)[3]
全長 105.0メートル
15.0メートル
詳細な要目表はつがる型巡視船を参照
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ざおう」(Zaō)は、海上保安庁ヘリコプター1機搭載型巡視船[1]つがる型巡視船の4番船にあたる[1]。船種記号は、当初は他の大型巡視船と同じPL(Patrol vessel Large)とされていたが、後にPLH(Patrol vessel Large with Helicopter)に変更された[注 1]。また公称船型も、当初は単に「ヘリコプター搭載型」と称されていたが、2機搭載のみずほ型の出現によって「ヘリコプター1機搭載型」となった[4]

船歴

1982年3月19日に竣工し、塩釜海上保安部(現在の宮城海上保安部; 第二管区)に配属された。大型巡視船の船名は、本来なら海峡・島嶼に由来することになっているが、塩釜海上保安部付近には金華山海峡以外に海峡・島嶼が無く、仮に「きんかさん」または「きんか」と命名しても「金隠し」などと揶揄される可能性があった。このため、巡視船の命名基準としては本来なら小型巡視船に用いられる山の名前ではあるが、蔵王連峰に因んで「ざおう」と名づけられた[5]

2011年東日本大震災の際には、地震発生から津波到達まで猶予がなかったことから出港できず、停泊状態で津波を受けたために係留索が切断し、漂流状態となったが、船内にいた一部の乗組員によって錨を投入し、座礁を免れた[6]

平成30年度予算で延命・機能向上工事費が認められ、2019年8月にかけて工事を受けた[7]。改修費は約32億円であった[8]

搭載機の変遷

機種 機番 愛称 配属期間
ベル 212 MH574 しおかぜ 1982年9月21日-2011年3月11日
MH566 2012年3月14日-2015年11月19日
MH930 2015年7月7日-2016年1月13日
シコルスキー S-76D MH920 うみねこ 2015年12月22日-

脚注

注釈

  1. ^ 1985年6月1日付けで「海上保安庁の船舶の番号および名称の附与基準」(昭和24年海上保安庁達第54号)の一部が改正されて「PLH」の記号が制定されたもので、本船は1986年3月8日付けで変更された[4]

出典

参考文献

関連項目




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