さんぎ‐いん〔‐ヰン〕【参議院】
参議院(さんぎいん)
国政の最高機関と位置付けられる国会は、法律を制定する立法機能の役割を果たしている。慎重な審議を行うため、国会は衆議院と参議院の2つの議院から構成されている。
参議院には、内閣不信任決議権がないことなど、衆議院と比較すると与えられている権限が限られる。しかし、衆議院の暴走を阻止したり、衆議院が解散しているときには緊急集会を開いて重要な案件を暫定的に処理したりして、国会の機能を維持する働きがある。
1998年7月に行われた参議院選挙では、自民党が大敗し、大幅に議席を失った。この結果を受けて、当時の橋本龍太郎首相が退陣し、首相が交代した。このように、参議院選挙の結果が政権に影響を与えることもある。
また、このとき行われた首相指名選挙では、衆議院は自民党の小渕恵三議員を、参議院は民主党の菅直人議員を指名した。両院協議会を経て、結局、衆議院の優越により、小渕恵三首相が国会の指名となった。参議院の影響を避けたい自民党は、その後、自由党や公明党などとの連立政権を進めていった。
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(2001.07.05更新)
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