さらなる挑戦・コールタービン
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「ユニオン・パシフィック鉄道の電気式ガスタービン機関車」の記事における「さらなる挑戦・コールタービン」の解説
1961年10月、UPは試験的にGTELを製造した。アルコのPA-2を改造した車両と、ゼネラル・エレクトリックのW-1形電気機関車(グレート・ノーザン鉄道の廃車体を購入)を改造した車両をユニットとしたものである。ガスタービンエンジンは50〜75号で使用していたものを改造し、微粉炭を燃料として使用できるようにした。ロードナンバー80が付番され、のちにDD35との混同を避けるために1965年に8080号となった。 車軸配置は、運転台のあるユニットがA-1-A+A-1-A、もう片方がB-D+D-Bという16動軸であった。蒸気機関車の炭水車を改造したテンダーが用意され、そこには石炭を粉末にし、タービンに供給する装置が設けられた。出力は7,000馬力(5,200kW)。アルコPAのオリジナルのディーゼルエンジンは2,000馬力(1,500kW)であるため、5,000馬力(3,800kW)の上積みがなされたことになる。 しかしながら、第三世代までの機関車に発生したススとタービンブレード腐食という問題は、本機ではさらに増幅された。石炭を粉末にする過程もトラブルの元であった。オーバーサイズの微粉炭がタービンブレードを破損させた。実験は中止され、車両は解体された。 GTEL各車は100万マイル(160万km)以上を走行したが、本機は1万マイルも走らずに使用を中止された。
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