くろぶた
- 香具師の喧嘩仲裁法の名称。
- 〔的〕香具師の暄嘩仲裁法のこと。
- 彼等仲間では、喧嘩の仲直りに当り既に解決が付いた上は、最早何等是非曲直を問はないといふ、此の一種の不文律のことをクロブタと云ひ、クロブタの儀式は頗る厳格なもので、司会者は最も重要な立場に立ち其の一言片句も礼を失はないばかりでなく、決して言ひ直しや、言ひ淀みがあつてはならぬと迄云はれてゐる。
- 露天商人間にて喧嘩の仲直りの為酒宴を開くを云ふ。
- やしのゴロ(けんか)の仲裁法の名称。だち(仲間)の喧嘩仲直りの場になって、どんなこと、どんな場合をとわず、その双方にはじをかかせぬこと、つまり、A・B共に善悪の理屈をつけぬこと。くろぶたには、最も厳粛な儀式が伴い、親分が仲人となり、あらかじめどこか相応に広い座敷を用意しておき、その床の間には、やしの祭神である神農の掛軸をかけそれに、古典的様式の土器をもって神酒をそなえ、いよいよ形通りの手打ち式をはじめるのである。〔香具師・不良〕
- 香具師仲間の喧嘩で仲直りの際互に理窟をつけぬこと。支那の黒豚の如くブウブウいわぬことから。〔香〕
- 香具師のゴロ(けんか)の仲裁法の名称。だち(仲間)のけんか仲直りの場になってどんなこと、どんな場合を問わずその双方にはじをかかせぬこと、つまり、A、B共に善悪の理屈をつけぬこと。くろぶたには、最も厳粛な儀式が伴い親分が仲人となり、あらかじめどこか相応に広い座敷を用意しておき、その床の間には、香具師の祭神である神農氏の掛軸をかけ、それに、古典的様式の土器をもって神酒をそなえ、いよいよ形通りの手打ち式をはじめるのである。
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