久賀の石風呂
名称: | 久賀の石風呂 |
ふりがな: | くがのいしぶろ |
種別: | 民俗知識に関して用いられるもの |
員数: | 1件 |
指定年月日: | 1958.04.18(昭和33.04.18) |
所有者: | 周防大島町 |
所有者住所: | 山口県大島郡周防大島町小松126-2 |
管理団体名: | |
備考: | |
解説文: | 石風呂とは、石室の中で柴を燃やして石を焼き、医療の目的で蒸気浴あるいは熱気浴を行うための施設である。石室の構造には2つの様式がみられ、1つは石を積みあげた上に粘土を塗りこめ、内部の土間もたたきになっているもので、もう1つは石を積みあげただけで、土間も石だたみになっているものである。 我が国では一般に、前者は沿岸部に多くみられ、海水をかけた海藻を焼けた石室内に敷いて湯気をたてる方式で蒸気浴を行い、後者は山間部に多くみられ、専ら熱気浴を目的とするものである。 久賀の石風呂は、このうち前者を代表する石風呂である。周防大島町久賀八幡に所在し、文治2年(1186年)に築造されたものと伝えられ、西日本最古の石風呂といわれている。花崗岩を積みあげ、目地および石室の内部は粘土を塗り込んで築造されている。一度に十数人が利用でき、近隣の人々の湯治場・社交場として昭和初年まで利用されていた。沿岸部にみられる、蒸気浴を行う石風呂の典型例の1つであり、我が国の石風呂の利用を考える上で重要なものである。 |
信仰に用いられるもの: | 黒石の十三塚 |
年中行事に用いられるもの: | 七夕人形コレクション 上州の小正月ツクリモノ |
民俗知識に関して用いられるもの: | 久賀の石風呂 尾崎の石風呂 山香の石風呂 岸見の石風呂 |
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