かつて路面電車として建設された名残から、構造上の併用軌道区間が残る鉄道路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 19:40 UTC 版)
「日本の路面電車一覧」の記事における「かつて路面電車として建設された名残から、構造上の併用軌道区間が残る鉄道路線」の解説
現在の私鉄の大部分が鉄道法制・軌道法制に則って建設された(後節参照)経緯から、過去には本格的な鉄道路線でありながら構造上の併用軌道区間が存在した。大手で比較的後年まで残った例としては、近畿日本鉄道奈良線や名古屋鉄道の犬山橋等が挙げられる。しかし、いずれの場合も高密度ダイヤや高速運転の妨げとなったことから、専用化が行われ、そのほとんどが解消され、現在は中小2社の2例を残すのみとなっている。 事業者名名称所在地開業年鉄道線への転換年総延長(km)停留場・駅数軌間(mm)併用軌道専用軌道備考江ノ島電鉄 江ノ島電鉄線 神奈川県 1902年 1945年 10.0 15 1,067 あり あり やや小振りな普通鉄道規格の車両による運行 熊本電気鉄道 藤崎線 熊本県 1911年 1942年 2.3 3 1,067 あり あり 普通鉄道規格の車両による運行 江ノ島電鉄 - 江ノ島電鉄線(路線名称なし)(鎌倉市・藤沢市)軌道線として開業。1945年11月27日以降は全線が鉄道線だが、腰越駅 - 江ノ島駅間の大部分に併用軌道が残存している。その他にも、七里ヶ浜駅付近・稲村ヶ崎駅付近など3箇所延べ980mの併用軌道区間が残存。 熊本電気鉄道 - 藤崎線(熊本市)軌道線として開業。1942年5月1日以降は全線が鉄道線だが、現在も黒髪町駅 - 藤崎宮前駅間におよそ160mの併用軌道区間が残存している。普通鉄道の車両(2両編成40m)が菊池線と直通運転している。 江ノ島電鉄(併用軌道区間) 熊本電気鉄道(併用軌道区間)
※この「かつて路面電車として建設された名残から、構造上の併用軌道区間が残る鉄道路線」の解説は、「日本の路面電車一覧」の解説の一部です。
「かつて路面電車として建設された名残から、構造上の併用軌道区間が残る鉄道路線」を含む「日本の路面電車一覧」の記事については、「日本の路面電車一覧」の概要を参照ください。
- かつて路面電車として建設された名残から、構造上の併用軌道区間が残る鉄道路線のページへのリンク