お渡り式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 14:36 UTC 版)
12月17日正午より始まる、お旅所祭で芸能を奉納する芸能者および祭礼に関わる一行が奈良公園周辺を練り歩く行事。古来、行列は興福寺を出発していたが、現在では奈良県庁前から登大路を西に下り、近鉄奈良駅前、油坂を経由して、JR奈良駅前から東へ三条通を上り、春日大社参道にあるお旅所にはいる。途中、興福寺南大門跡地では南大門交名の儀(なんだいもんきょうみょうのぎ)が行われる。一の鳥居そばの影向の松(ようごうのまつ)では、松の下式がおこなわれ、頭屋児の前で、猿楽座、田楽座による舞が披露される。また、大名行列は道中、奴振りの妙技を披露する。往古は、奈良市中の旧村落の地元住民らにより奉仕されていたが、現在は、一般公募で結成された春日若宮おん祭保存会有志によって守られている。 お渡り式の順序は次の通り。 第一番 日使(ひのつかい) 第二番 神子(みこ) 第三番 細男・相撲(せいのお・すもう) 第四番 猿楽(さるがく) 第五番 田楽(でんがく) 第六番 馬長児(ばちょうのちご) 第七番 競馬(けいば) 第八番 流鏑馬(やぶさめ) 第九番 将馬(いさせうま) 第十番 野太刀(のだち)他 第十一番 大和士(やまとざむらい) 第十二番 大名行列(だいみょうぎょうれつ)
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