エー‐ディー‐エス‐エル【ADSL】
ADSL(えーでぃーえすえる)
音声通話などに利用される既存の電話回線で、主にインターネット接続などの高速なデータ通信を可能にする。ブロードバンド時代の有力なインターネット接続方式だ。
利用者のパソコンなどの端末からセンターに情報を送る「上り回線」よりも、センターから端末に情報を伝送する「下り回線」のほうが高速となっている。インターネットにアクセスするには、データをダウンロードするといった使い方が多いので、この方が有利だ。「上り」と「下り」で伝送速度が異なることから、非対称デジタル加入者線 (ADSL) と呼ばれている。
ADSLを使うには専用のモデムが必要となるものの、すでに整備されている電話回線(銅線)を利用できることのメリットは大きい。本格的なブロードバンド環境である光ファイバーケーブルが普及するまでの間、 <つなぎ役> として素早く移行できるからだ。
1999年以降、東京めたりっく通信やイーアクセスなどのベンチャー企業がADSLサービス市場に参入し、話題を集めた。現在のところ、2000年12月に本格的に参入したNTT東西が大きな市場占有率(シェア)を保っている。
(2001.06.21更新)
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