『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』の惑星ヌルゲラント
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「クエント (装甲騎兵ボトムズ)」の記事における「『装甲騎兵ボトムズ 幻影篇』の惑星ヌルゲラント」の解説
N60ガス星雲(「馬の口」星域)に存在する、惑星クエントの双子星。 惑星クエント同様の砂漠が広がり、唯一人が住むのに適した裂孔地帯も存在する。クエント人の殆どは惑星クエント消滅直前にこの星に転送され生き延びている。またこの星の先住民もまたクエント人である。 クエント星と同じ古代クエント文明の遺跡:ゴモルの塔や、クエント傭兵募集事務所も存在する。ゴモルの塔の地下には古代クエント文明の遺跡が残っており、ドヨと呼ばれる巨大な芋虫のような存在が維持管理に携わっている。ワイズマンはキリコによる記憶装置の破壊が終わる前に、自らをヌルゲラント地下遺跡内の装置へと転送、自己修復を遂げていた。 ゴモルの塔の付近には神殿が建てられている。宗派は不明だが、祭司はマーティアルの法王に対し部下のように振る舞っており、マーティアルの末寺ないし下部組織と考えられる。この神殿に詣でるクエント系巡礼者も多く、巡礼者向けの食堂も存在する。神殿の役割は、かつてワイズマンを追放したクエント人の末裔として、ワイズマンの後継者となる可能性を持つ『神の子』を見いだし、抹殺する事である。しかし皮肉な事に、『神の子』を地下に突き落とす行為は抹殺ではなく、ワイズマンの元に届ける結果となっていた。もっとも地下に送られた多くの『神の子』はワイズマンの後継者として不適格とされ、ドヨの作った繭の中で死んでミイラ化していた。唯一、ジュノという名の子供が逃げ延びて、そのまま地下で生存していた。 惑星クエントではクエント語が主に使われており、公用アストラギウス語は傭兵経験者しか話せないが、ヌルゲラントではアストラギウス語が広く使われている(ゴモル神殿の祭司がクエント人たちに呼びかける言葉を、クエント語を理解しないゴウトたちも理解している)。一方で住民はクエント語も理解できるようである。 また、クエント星では機械が半ば禁忌扱いだったが、ヌルゲラントのゴモル神殿ではAT(ベルゼルガプレトリオ)が使用されている。ただし火器を装備しないといった制限もある。 ギルガメスとバララントの境界空域に存在するが、現在は戦略的価値の無い惑星として戦場となることを免れている。少なくとも惑星クエントのような防衛システムは存在しておらず(防衛システムが反応するため機械が禁忌とされていたクエントに対し、ヌルゲラントでは神殿内ですらATが使用されている)、両軍ともにヌルゲラントに対する畏敬のような感情は抱いていない。
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