『真・魔導物語』設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:21 UTC 版)
後に、コンパイル内で今までの『魔導物語』シリーズの世界観と設定を再構築し、各作品間にある矛盾点を解消して同じ時間軸・同じ世界での統一設定を作ろうという動きが起こった。この新たな世界観では、『ぷよぷよ』の舞台となる世界は『魔導物語』の時代から約1000年後とされ、それぞれの作品のキャラクターは同じ名前と姿を持った別人(世界はある理由から一度滅んでおり、後にサタンの手で再生されたことになっている)とされた。また、それまで作品によってバラバラだったキャラクターの設定も細かく定められていた。このときのディレクターは『魔導物語 はちゃめちゃ期末試験』などを担当した織田健司であった。 当初はセガサターン版『魔導物語』のシナリオとして、この設定に準拠したシナリオを採用する予定で作られていたが、コンパイルの経営破綻などの影響で元々のシナリオは没になり、製品版では異なるシナリオが採用された。その後、開発中に没となったオリジナルシナリオは商業二次の小説『真・魔導物語』シリーズとして展開されることになり、この設定に沿ったキャラクターの設定資料などはファンブック『魔導物語 ファンブック イラストレーション&アザーズ』に収録される。以降、ゲーム本編では『ぷよぷよ外伝 ぷよウォーズ』など一部の作品を除いてこの設定はほとんど反映されず、小説やファンブックに収録された年表などで補完されるにとどまっている。これらのことから、この設定は小説版のタイトルより『真・魔導物語』設定と呼ばれている。ディレクターである織田健司自ら「これは僕の頭の中だけで描いている魔導物語」と記述しており(設定に対する批判の声が多かったのも一因とされている)、『真・魔導物語』設定が魔導物語の正式な統一設定となることはなかった。
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