『水滸伝』の原本とは? わかりやすく解説

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『水滸伝』の原本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:50 UTC 版)

水滸伝」の記事における「『水滸伝』の原本」の解説

中国通俗小説は「回」と呼ばれる講談の一話に相当するまとまりからなるが、現存する版本からの考察では百回構成が最も古い形とされる容与堂本では、梁山泊百八人の豪傑集うまでを描いた七十一回と、梁山泊朝廷奸臣たちが派遣した官軍との戦いを描く十回、百八人が朝廷招安受けて北方契丹人王朝遼と戦う九回江南宋江たちと同じよう方臘の乱起こしていた方臘官軍として討伐する中で梁山泊集団壊滅してゆく過程描いた十回に分かれる水滸伝人気を博するうになると、16世紀頃最後方臘戦十回の前に、百回本では叛徒として名前が登場するのみの田虎王慶反乱軍鎮圧するそれぞれ十回が付け加えられた百二十からなる版が生まれた。これを百二十回本と呼び、もともとの百回構成の版を百回本と呼ぶ。 17世紀清代に、金聖嘆は百回本のうち物語面白部分梁山泊百八人が集う第七十一回までであると判断し第七十二以降切り捨てた上で第七十一後半書き改め最終回とし、かつ回数整えるため本来の第一回前置きとし、第二回以下の回目それぞれ一回ずつ繰り上げた七十回本を作り出版した遼との戦いを含む後半部分を、女真人による異民族王朝である清が忌避したためとする説もある。清代には七十回本が流行し中国では20世紀に入るまで水滸伝と言えば七十回本を指した中華人民共和国成立後七十本の体裁にならいつつ、回目復旧した七十一回本も出版されている。

※この「『水滸伝』の原本」の解説は、「水滸伝」の解説の一部です。
「『水滸伝』の原本」を含む「水滸伝」の記事については、「水滸伝」の概要を参照ください。

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